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童貞ショー

誰が奪う、奪ってくれる人はいるのか、いないのならあらかじめ言っておいてほしいものだ。こっちだって準備がいる。いない場合はそれなりの覚悟がいる。奪ってほしいとは思わない。半ば強制的に奪われたくはないし、自発的に奪ってほしいと思う相手に巡り会ったなら、それはそれで奪ってほしいけど今のところいない。これからさきも現れそうにもない、以前にはいた。和尚だった。妙齢の和尚だった。目元なんかが色っぽくてじっと見つめられると頬をぽっと赤らめた。ぼくのほうが、だ。和尚は無口だった。目で語るタイプの人だった。なんにも言わないけれど言いたいことが自然とわかった。それでぼくは和尚の世話をした。和尚は全く生活能力が皆無だった。悟りを開いていて、なにもかもあきらめるのだ。いやあきらめるのではない、悟っている。全ては受け入れてすべてを受け流していく。それでいて自分はとんでもない高みに到達しているのだ。ぼくら弟子が世話をしないと生きていけない人だった。あの悟りを開いた和尚の食べ物は霞だと噂されていたが、実際はピクルスだった。酢の利きすぎたぐらいの酸っぱいピクルスが和尚の好物だった。それを箸で挟み、和尚の口に持っていくと和尚はかすかに微笑んだ。微笑んでそれを舐り、すぐに咀嚼を始めた。量はそれほど食べない。いつまでも咀嚼しつづけ、ピクルスはペースト状になり、なおも続ける和尚の咀嚼に音を上げて逃げ出す始末。もうこれ以上咀嚼をしてもらいたくないです、といわんばかりにピクルスは部屋中を逃げ惑うのだ。それを見て和尚はかっかっかと笑う。弟子であるぼくらは、そんな和尚になら奪われても良いと本気で思っていた。結果的に言えば和尚は奪ってくれなかった。触りもしてくれなかった。それはそれで和尚らしくて良い。というわけで、ぼくのひょうたんはまだぼくの左手にある。
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