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ちっぽけなものである、ぼくが掌握している範囲のもの、庭の木、草花、それらはみんな母親が育てている。丹誠込めて毎日水をやりつづけている。ぼくはそんなに水をやらなくても良いと思うが、母親は世間知らずのお人好しである。母親が水をやるたびにゲップをするのが聞こえる。もう水は足りている。もっと栄養のあるものを欲しているのである。太陽の光りを欲しているのである。母親には太陽の光りを手に入れることはできない。一個人が手に入れることができるものではない。国王なら、あるいは手に入れることができるかもしれない。けれど考え方を変えてみればそれは誰にでも手に入れることができる。太陽は平等にふりそそぐ。うちの庭にも、発展途上国の大地にも、屋根の上で寝る人々の額にも、池で鳴くカエルにも、実に平等である。その平等さが鼻につく。だからぼくは太陽がキライなのだ。だからぼくは太陽の下にでてはいけないのだ、と言われたのだ。医師の権威に言われたのだ。ぼくはこうしてブラインド越しにそっとうちの庭を見ることしかできないのだ。これは実際の庭ではない。窓に映された映像だ。太陽を見ることができないぼくのために、母親が作り上げたシステムだ。ある企業は母親の考え方に賛同し、そのシステムを作り上げることを手伝ってくれた。見事作り上げたそのシステムをぼくは今見ている。写真が貼っているのとは訳が違う。本格的なものである。リアルタイムで今おこっていることが映っている。これはライブだ。ぼくのために多くの大人が動いて完成させたのだ。ぼくはぼんやりとそれを見ている。ただ、見ていることしかできない。ぼくがつぶやくことがもてはやされる。メディアは可哀想な子どもとしてぼくのことを取り上げた、ぼくのつぶやきが世界に配信された。世界中から同情の声が上がり、ぼくはその声に包み込まれて育った。今では誰も相手にしてくれない。母親ぐらいだ。父親さえもいなくなった。一時のぼくに対する盛り上がりがすべてを変えてしまったのだ。良くも悪くも静かになった。ぼくは庭を見ている。母親がせっせと水をやり続ける。
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