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ここからみえるものすべて2

母親が水をやり、植物がそれを飲む。植物は大きくなる。今や母親よりも大きくなってしまった。皿に大きくするために母親は水をやる。なんのために?いったいなんのために植物を大きくするの?ぼくは母親に聞いてみたい、今度、会うときに聞いてみようと思う。最近母親に会っていない。いつからだろう、もう随分会っていないような気がする。こうして毎日ぼくは窓の映像を見ているわけだけれど、実際にあって話をしていない。食事はいつも作ってくれているが、ぼくの部屋の専用の食事置きに時間になれば置いてあるだけだ。別にはなしをしたいわけでもなかったからいいけれど、ちょうどいいなんのために水をやるのか、植物を大きくするのか、聞いてみようと思う。植物は今や意志を持ち、もっと水をくれと母親にせがむ。その様はまるで子どものようである。もしかしたら母親はぼくには不可能な様々な母親らしいことを植物にしているのかもしれない。だとしたら植物に感謝しなければならない。ぼくのかわりに色々気を遣ってもらっているんだから。植物は大きな口を開けた。そんな大きな口を持っていたなんて知らなかった。その口は母親をくわえ、ばりばりと音を立てながら、実際に音がなっていたわけではないから、ぼくの頭の中で、鳴っていたんだな。植物はもぐもぐ言わせて咀嚼をして、母親を飲み込んでしまったぞ。これはライブ映像で、作り物ではないからつまりこの近くで母親は実際に植物に飲み込まれてしまったのだ。植物はゲップをひとつ、空に吐き出した。それは雲になってふんわりと空に浮かんだ。母親が乗っている。どこに向かっているのだろう。横切っていく母親は笑っていた。楽しそうだった。ぼくもそのうしろに乗ってついていきたかったけれど、どうすることもできないのだ。母親はどこか遠くに行ってみたかったのかな。ぼくを置いて、自由に羽ばたきたかったのかな。だから植物を大きく大きく育てて、食べられたかったのかな。ぼくは一瞬のうちにそういう想像をして満足した。そう思った方が報われる。食べられてしまった母親は報われている。植物がすっくとたちあがった。こちらを見ている。じっと見つめている、睨んでいる。ぼくのことを見ているのか。
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