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上から見ているのが兄です

兄が心を閉ざしてしまったきっかけと言いますか、ある事件がありまして、それが私から見ると、他愛のないことなんですけれど、兄からしたらけっこう重要だったらしい。いえ、どことなく神経質なところがあるのは私の方で、兄は元来あっけらかんとして細かいことは気にしない質なんです。ですから、おまえのほうがどうしてそんなに元気にしていられるんだ、なんて言われることもあるぐらいで、いつも愛想笑いをして相づちを打っているんですが、私の方が聞きたいぐらいですよ。誰も教えてくれません。誰に聞いたらいいのか、もよくわかりませんがね。私はね時々思うんです、もし私が兄の立場だったらどうだろう。心を閉ざすだろうか。いいや閉ざさないだろうな。自問自答です。家族はみんな兄に期待を寄せていた。家族だけではない、ご近所さんも、学校の先生たちも、要は神童だったんです。光り輝いていた、もう神々しいぐらいで、後光が射していた。実際射していましたからね、目がくらみそうでした。期待する気持ちもわかるのです。私だって無条件で兄の言葉を信じきっていましたからね。今考えたら大げさです。ちょっと要領のいい子どもです。どこにでもいるのです。けれど要するに、ここは田舎で、兄に期待を寄せてみたい気分が蔓延していたのです。時代です。おそらく全国で何千人、何万人も神童がいたのでしょう。何かを信じたい、何かにすがりたい気分だったのです。兄はそれに応えようと必死でした。何気ない風に見せていましたが、私は知っています。周りの期待に応えるために兄は惜しみない努力をしていたのです。その努力はたいへんなものでした。私なら、あんな努力をしなければならないのであれば、とても耐えられない。全然耐えられない、とっくに心を閉ざしているでしょう。いや、どこかに消えてしまうかもしれない。兄だからこそ耐えていたのです。つまり、ずっと糸は切れかけていたのです。いや切れていた。それを無理矢理結んでさらに努力するように兄に強要したのです。特に母でした。母の兄に対する期待は異様でした。反対に私に対しては何の感情も抱かない。ですから私は母の愛情というものを知りません。父は割と母が兄に偏っている分のバランスを考えてなにかと気を遣ってくれました。しかし父は愛することが苦手なようでした。その気持ちを上手く表現できずにある夏に星になりました。悲しいことですが、母は清々したようでした。父に対する愛はすでになくなっていました。悲しむ代わりにさらに、兄への愛情を注ぎます。溢れそうな愛情は兄をぐるんぐるんと囲んでしまいました。兄は息苦しそうでした。誰も悪くない。誰も誰かの期待に応えようと必死だっただけです。その時におこったのが、唐揚げ事件であります。
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