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シシシンデレラレラレラ

シンデレラ、いいこと、お前は生まれつき地位の低い人間です、それをまず自覚すること、自覚したら雑巾をかたく絞って床を拭くこと、終わったら夕食の用意、今日の夕食はきのこご飯とすまし汁、ほうれん草の白和え、デザートに枇杷よ、くれぐれも丁寧な仕事を心がけること。終わったって自由時間にはなりませんよ。自由時間なんて概念はお前にはありませんことよ、夕食の用意が終わったら、家の裏の草むしりよ。これは一日やそこらでは終わらないから、時間があれば草をむしること。わかった?ちゃんと理解できた?あまりにもひどい仕打ちで混乱してる?お前も意外と繊細なのね、こういう運命なのだと割り切ればいい。別に死ぬわけではないし、食事はちゃんと与えられるわけだし、ちょっと人より仕事が多いだけだから。ああ、よく働いたって終われる人生悪くないと思う。だから胸を張って生きていきなさい。あたしはそんなに誇れない。全然誇れないんだから。どうしましょう、あたしはダンスパーティに出向くことになっている。お母様から言いつけられて、できるだけ地位の高い男性と結婚するためにそういう場に顔を見せることを強要されているの。ある意味お前と同じようなものよ。いや、あたしのほうがつらいかもしれない。あたしはパーティが嫌い。ひどく嫌い。できるだけ部屋から出たくない。極度の出不精だってことをお母様は全然理解してくれない。どうにかなると思われている。全然どうにもならない。あたしは出不精で悩んでいる。悩んで悩んでもう円形脱毛症になってしまった。髪をかきあげたらちょうど額のすぐ上のところの髪がない。これは隠したい。見せたくない。だから多めに髪をかぶせている。絶対にめくれないように被せておく。さあ持ってきてちょうだい、あたしの偽の髪を持ってきてちょうだい。さあ、あたしは待っている。あたしは何も動かずに待っている。自然に誰かが持ってきてくれることを期待している。けれども誰もあたしに袖を通してくれない。誰も服を脱がしてくれない。いつもとはちょっと違う、じっと見ている。恥ずかしい。あたしは見つめられたくない。そっとしておいてほしい。もっとのびのびと生きていきたいけれど無理。こんなんでは全然無理。シンデレラはきれいな顔をしている、とてもきれいな顔なものであたしはびっくりする。認めたくはないけれど、シンデレラはあたしよりもきれいな顔をしている。正直、器量もよい。あたしなんか足元にも及ばない魅力であふれている。あたしは自信を喪失している。完全に喪失してしまった。ダンスパーティなんてどうでもいい。あたしはシンデレラになりたい。あたしがシンデレラだったなら、もう少しドラマチックな人生をおくれるかもしれなかった。結果的にシンデレラではないからドラマチックでもなんでもない。シンデレラが見上げている。底のペッタペタの靴であたしを見上げてくる。見ないで、いや、見て、もっと見て、この恥ずかしい姉をもっと見るのよシンデレラ。この生活から逃げられないわ。決して逃げられない。逃げ出しても地の果まで追いかけていってパンパンやで。弟子やなくてもパンパンやで、と怒鳴りたい。怒鳴っている。シンデレラはやがて羽ばたくでしょう。あたしはうっすらと理解している。物語はシンデレラを中心に流れていく。あたしのダンスパーティのシーンなどほとんど映らない。姉たちが楽しんでいる一方その頃シンデレラは、で語られる。あたしは楽しんでないのに、おかまいなしだ。そんなこと関係ない。シンデレラの悲劇性を高めるための布石よ。あたしは布石。あたしは捨て石、主役はシンデレラ。やってられないわ。まったくこんなんじゃ全然やってられないって。あたしはダンスパーティを楽しめないし、だったら特別なくすりをいただいた。町のコンビニエンスストアの出入り口の付近にたむろしているヤンキーたちからくすりをいただいた。はじめは無料らしい。ためしてみる価値はある。白い粉を鼻から吸い込むんだって。ためしてみたい。お母様には内緒よ。あたしは刺激が欲しい。シンデレラの一件から目を背けたい。白い粉は輝いて見える。吸い込む。何も変わらないし、何もおこらない。所詮、町のヤンキーの戯れ言ね。って思ったときに風景が歪む。シンデレラは薄ら笑いであたしを見上げる。見下ろす?シンデレラ、お前いつからそんなに足が長くなったの?いつからそんなに顔が歪んでねばねばの液体をだらだら垂れ流しているの?シンデレラ?姉をなんていう目で見下ろしているの?やめて、そんな目で見下ろすのはやめて。暑いの、あたしはすごく暑くなってきたから、シンデレラ、衣服を脱ぎます。だんだんと気分が高揚して参りました。シンデレラ、歌いなさい。チューリップを歌いなさい。あたしが上手に踊ってあげるわ。そのいびつなリズムに合わせてあたしは踊りつづけてあげるわ。あれ、地震かしら揺れている。世界を揺らすものよシシシンデレラレラレラお前はどうしてそんなに可愛いの?
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