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亀の化け物が夕飯時に訪れる

夕飯に餃子を食べていた時だ。ラー油を落として箸でつまみ、餃子を口に入れると、呼び鈴が鳴った。ちーん、と高いアナログの音が鳴るタイプの呼び鈴を使っていたもので、油断すると聞き逃す。餃子を急いで飲みこみ、ウーロン茶で口を濯いだ。はいはーいと叫びながら玄関をあけると亀の化け物が立っている。おそるおそる扉を開け、どういった御用で?と尋ねると、こうだ。

化け物が暴れているのでわたしは派遣され、戦っている。今回の化け物はなかなかしぶとく苦労している。わたしや、わたしの仲間は化け物に対して厳しい態度で臨みたい、そうでないと化け物は調子に乗り、ますます暴れ出すから。わたしは化け物を調子に乗せないために、ここで休憩を挟み、力を蓄えてからあらためて化け物を退治するべく戦線に戻るのだ。というわけで、お宅で休憩させてもらいたい。休憩、ならびに食事をいただきたい。

亀の化け物は返事も聞かずに室内に入り、ソファに腰掛けた。匂いで夕食が餃子であることに気付き、ははーん、なかなか庶民的ですなあ、しかし大丈夫わたしはそういう庶民的な食事が大好きですよ、と言った。仕方なく、亀の化け物の分を用意する。その間、彼はTVをつけ、ちょうどやっていたヒーロー特撮をじっと見ている。時々馬鹿にしたように笑い、しかし次第にヒロインに感情移入し、最終的に泣き出した。こんな矛盾があっていいのか、虚構の世界だとしてもこれは罪ではないのか、彼は必死に訴えてくる。餃子と中華スープ、ご飯を持ってやり、こんなものしかありませんが、と化け物に出すと、ははーん、けっこうけっこう、急にやってきたことを考慮してあげますよ、しかし明日は今日のようなものを出してはいけませんよ。わたしの我慢も限界を迎えるでしょうよ、とすごい勢いで食べ出した。

上手に箸を使う亀の化け物を見つめながら、明日も来るんや、とぼんやり思った。
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