Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nayura06.blog27.fc2.com/tb.php/3624-ce1e1038

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

しかし私の言う神の名を、彼はいちいち発音の訂正をした

神であるという自覚が足りないのだ。もっと自覚を持って神であった欲しいものだ、と私は思った。けれどそれを口にするととたんに悪いことが起こりそうな気がしたので何も言わない。神はふふんと鼻を鳴らした。犬みたいだと思った。犬ではないよ、神なんだよ、と神はつぶやいた。腐っても神、思ったことがわかるんや、と思った。誰が腐ってるって?と神は言った。いけない、思うだけで伝わってしまうのだった、私は混乱した。何も思えない、考えられない。どうしよう、どうしようもない。だったらはっきりと言ってやればいいじゃないか、と開き直った。犬みたいやし、完全に腐っとるよあんた、いい加減、神としての自覚を持って神らしくあってよ、と言った。神は黙った。耳が痛くなるほどの沈黙がやってきた。神は沈黙と友達だった。いくらでも沈黙を呼ぶことができた。私は沈黙が好きではない。だから沈黙さん、あっちへ行って。神はなかなかしゃべりださなかった。気を悪くしたのなら謝るし、こんな沈黙で私を包み込むことはやめてほしいのですけれど、と言ってみた。神は何も言わない。神の名を呼んでみた。私は神の名を知っていた。どこかで習ったからかろうじて知っていたのだ。神の名は長かったが、私は記憶力がよかった。神は私の顔をじっと見つめた。やがて口を開いた、人違いです、と。だいたい私、神じゃなく鰻屋の大将ですって。鰻屋の大将?聞いてない。誰にもそんなこと聞いてない、と私は思った。誰も言ってませんがね。やっぱ神やないけ。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nayura06.blog27.fc2.com/tb.php/3624-ce1e1038

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

なゆら06

Author:なゆら06
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。