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紅茶茶碗で飯を

紅茶茶碗が置いてある。机には他に何もない。だからそれで飯を食えということだろう。あたしは紅茶茶碗に飯を盛る。こんもりと盛ればあっちゅうまに雪山が発生する。ミニチュアサイズの雪山は湯気を立てている。白飯だけで食える程、あたしは器用ではない。なにか飯にかけるもの、飯にかけるもの、と雪山を彷徨う遭難者さながら。なにもないことはわかっている。何度も確認して、今あるのだから。けれども魔法みたいに突然発生するかもしれない。ほら、雪山だって急に出現したし。梅干しぐらいなら可能性はあるのではないかと思う。梅干しの神秘性をあたしは知っている。あのなんにでも合う梅干しならば、あたしの祈りが届いてやってくるかもしれない。例えば口笛を吹いてみる。その音を聞きつけた梅干しは陽気になってダンスを踊るのだ。すやすやと眠る幼子を起こさないように、静かなステップを踏んでいる梅干しは目を閉じて、雪山で彷徨うあたしの腕を取る。何も言わない。大人であればわかっているだろう、と彼は言う。わかっている。完全にわかっている。酸いも甘いも知っている年頃、今年64になりますので、梅干しの残像をねぶっては、飯を口に放り込みそれをひたすら繰り返す諸行。それが人生じゃ。
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