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rasen

赤ん坊の頭が出てくる。もうすぐ劈くような泣き声を上げるのだろう。上げないと困る。母親はその泣き声を待っている。腹を痛めて産み落とした子だ。元気よく泣いてほしい。ここで泣かないと心配だ。なにか問題があるのだろうか、と後ろ向きの気分になる。らせんを描いてにゅるんと吐き出す。ぼとりと音が鳴る。シーツは血まみれで、赤黒い物体に見える。なにかやり遂げた気分でもない。まだその余韻は十分に残っている。なんなら戻っても何の違和感もないぐらい。けれども赤黒いものは下にある。よく見えないけれど下にある。母親はなんとかその顔を見ようと体を捻ろうとしている。けれども痛みを伴うためあきらめる。これほど大きなものを産み落としたのだ。仕事をやり終えたばかりなのだ。体力をひどく消耗している。体の自由が利かない。赤黒いものはぴくりともしない。当然泣き声も上げない。だんだん心配になってくる。本当に、泣くのだろうか、と母親の意識は遠のく。泣こうがもうどうでもよい。赤黒いものが口を開いて、笑っている。目を見開いたそれは、へその緒をつかみ、ひきちぎろうとしている。母親の意識はもうない。看護婦は動かずにじっと見ている。医師も動けずにいる。やがて白衣を握りしめている、手をほどいて、鋭く尖った刃物を持つ。医師はそれの首を切断するための勇気を求めている。
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