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ばらの花にいる雨蛙は足の先の爪までピンクに染まる

雨蛙は傘をさしかけたが、雨蛙としてのプライド?が邪魔をしてやめた。傘はさしたい、雨に濡れるのは嫌だったが、雨蛙は雨をむしろ喜ばねばならない。喜び舞いを舞わねばならない。剣を持って、上手に舞えば、やがて雨は上がるだろう。剣は鈍く光って尖っている。剣を鞘におさめて胸をはる。少し強くなった気がする。それは剣を持っているせいだということに気付く。雨蛙はそれほどおろかではない。剣は鞘におさまったまま、微塵も動かない。当然だ。剣が動き出したら雨蛙はひっくり返って驚くだろう。剣はそのものが意志を持っているわけではない。操るものがその行動がすべてを決めるのだ。雨蛙はそう自覚する。同時に責任を感じる。肩に重くのしかかる。これは命の重みだ。俺はそれを奪う方法を知っている。すなわち剣を鞘からだし、のど元に突き立てればそれでいい。雨蛙は想像する。自分がすれ違う全てのものののど元に剣を突き立てる姿を。俺は死神だ。全てを奪い尽くしていく。死神はふらりと歩いていく。悲しみも喜びもない。死神だからな。雨蛙の姿をした死神は剣を手に、彷徨う。行き先などない。ただすれ違うものを奪っていく快楽にのみ突き動かされている。いや、それすら感じない。奪う意味など持たない。それは死神としての本能がそうさせるのだ。雨蛙はふと気付く。彼のうしろをついてくるものがいる。母親、死神のルールとして、すれ違わないかぎり奪えない。雨蛙は怒鳴る。もう以前の俺じゃねえ、さっさと去れ婆!しかし母親はかすかに笑っただけだ。なんにも言わずについてくる。雨蛙は腹を立てる。俺に人情はないぜ婆、母親だろうが関係ねえぜ、そのつもりなんだろうな?母親は答えない。馬鹿にしやがって、と雨蛙、振り返って剣を振り上げる。母親ののど元に向かって剣を突き立てる。何人もの血を吸った剣は母親をすり抜ける。バランスを崩した雨蛙は地面に倒れ、剣は雨蛙ののど元をつく。悲鳴を上げる暇はない。雨蛙は意識を失いて、母親の影がそっと寄り添う。飛んできた鳶が雨蛙を啄み、空高く舞い上がる。
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