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冬の本

本を開くと雪が降ってきた。空からでなく、本から降ってきた。下からふんわりと浮かび上がってから、風に吹かれて飛んでいく。次第に強くなっていく。これはもう吹雪と言えるかもしれない。額は全開で冷たくなっていく。いつの間にか当たり一面雪化粧の出来上がりだ。犬は喜び庭駆け回っている。猫もこたつを探して走り回っている。雪が止む気配はない。すでに見える範囲全てに雪が積もっている。深いところではすでに20センチぐらい。雪は勢いを増して降ってくる。額は痛く、氷のような冷たさが迫りくる。意識が遠くなっていく。このままでは遭難してしまうかもしれない。誰か、誰か助けてください。ここにいます。あたしはここにいます、誰か、あたしの体を抱きしめて温めてください。激しく抱きしめないと凍え死んでしまうでしょう。誰か、この声が届いたなら、ぜひとも声をかけてください。すでにここは銀世界となりはて、何も見えません。こんなときに限って薄手のシャツにカーディガンを羽織っている程度で、防寒対策もできていない。本から雪が降るなんて、積もるなんて誰が想像できましょう。こんなことなら本を開かなければ良かった。開かなければ雪も降らずに、凍えることもなかった。本を開かなければ。

本を閉じる。あや、夕飯、と階下で母が呼んでいる。
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