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くるーり、くるくる

粉雪が天から降ってきて、やあ、とあたしに声をかけた。粉雪の分際でなに、なんなの、と混乱するあたしをよそに粉雪は自分の半生を語り出した。半生と言っても粉雪だから天から降ってくる最中の出来事に過ぎない。生まれは天のどこか、自分でも上手く説明できないらしい。当然だ、脳も持っていない小さな結晶のあつまりが自分の発生した正確な位置を知っていたらそれは天がひっくり返る。地で生きているあたしたちはもう地から落っこちるだけのか弱い存在になってしまう。曖昧なままでいいことがこの世には山ほどある。粉雪は発生し、まず下を見た。なぜって落ちているわけだから、その行き着く先を見たくなるのが生物としての本能、とか言い出した。自分のことを生物だと思っているらしい。だとしたら驚愕の事実だ。粉雪が生物だったらあたしはなんだ、正直同じくくりでくくってほしくない。仮に淑女生物とでも名付けておこう、あくまでも仮だ。下を見た粉雪はその底の遠さに大変驚き、あわてて引き返そうとしたらしい。その辺はやけに生物臭い。そうまでしたならばたとえ粉雪であったとしても生物の仲間として迎え入れてやってよい。当然、引き返せるわけもなく、ただ重力に身を任せてはらはら落ちていったらしい。自分以外の生物にであったのはしばらく後のことで、むこうから声をかけてきたと言う。それがなんだったのか、定かではないが、轟音とともに通り過ぎていったと言うからおそらく飛行機だろうと想像できる。飛行機が声をかけるわけはないから、空耳だろうがたしかに生物との出会いであることに間違いはない。操縦しているのは人間なのだから。粉雪は話をしたかったがそうすることはできず、ふたたびはらはらと落ちていく。また出会えるだろうと楽観的に考えていたと言う。世界の広さを知らん下級生物が、とあたしは吐き捨てた。粉雪は鼻で笑ったっけ、それであたしはキレて、粉雪を握りつぶしてやろうと思ったがするりと地面に落ちて溶けた。
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