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悲しみで満たされたら、スープも不味なるわ

なんにも入ってないのが究極のスープ、と主張するのであたしは何も言わない。言ったって反論されるだけ、ひろしの口はよく回るから無駄な抵抗はすべきでない。わかっている、わかっているけど、我慢ならない。ひとくち飲み込んでみると予想外に濃厚、であることはわかる。香りも申し分なし。文句のつけどころはなにもない。究極のスープだと言われても何ら遜色はない。それはわかっている。けれども、とあたしは思うのだ。この場にあるのは悲しみ。ひろしが家を出て行くと言う悲しみ。どちらかといえばそれはあたし側の悲しみ。当のひろしにしてみれば清々した、というかんじかもしれないけれど、あたし側にあるのはただの悲しみ。深い深い悲しみがあたしを覆い尽くしてそこから手を伸ばしてスープをすくっているような状態、だからあたしはスープが究極であろうが、なんであろうが関係ない。こんなスープ飲みたくもない。たとえひろしが5時間かけて作ってくれたものだったとしても。こんな一杯のためにどうして5時間もかけられるのか。それが究極と言える所以か。ひろしは早々に飲み干してまあまあだったとか言っている。TVのスイッチを入れてニュースを見ている。なんとのんきなものだろう。その姿勢が信じられない。あたしの気持ちを、どうしてくれるものか。あたしのスープはまるでなくならない。カップを手にとり、直接啜ってみるけれど、味なんて全然わからない。結局、なんとなくすっきりして、けれども濃厚な液体を飲み込んでも、こみ上げてくる。ためいきなのか。なんなのか。
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