Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nayura06.blog27.fc2.com/tb.php/3841-95389097

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

かざらない 3

彼女は自分が、彼の家族の絆を引き裂いていることに耐えられなかった。自分さえいなければ、が口癖になった。そんな彼女を庇いつつも彼は、彼女のかざらなさにいらいらし始めた。家族のことはどうでもいい、姉など、遅かれ早かれ施設に送られていただろう。彼女はきっかけに過ぎない。どちらにせよ俺の知ったことではない。それよりも衣装だ、コスチュームだ、靴下だ、口紅だ、飾ってくれたら何もいらない、頼むからかざってほしい、と望んだ。

ところで男は古風な精神の持ち主であり、男がべらべらしゃべることをよしとしなかった。黙して吉である、が座右の銘であった。だから、かざってほしい、とは言えなかった。察してほしかった。おとこが、家族を半ば捨ててまで彼女に固執するわけを想像してほしかった。ヒントは十分に与えていた。少し考えればわかるはずだった。言葉の節々に、かざってほしい、を盛り込ませた。ついうっかり忘れたふうに、そういう雑誌を机に置いた。けれども女は飾らない。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nayura06.blog27.fc2.com/tb.php/3841-95389097

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

なゆら06

Author:なゆら06
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。