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昔々、団子作りの好きな婆がいた

婆は団子作りに情熱を燃やした。団子作りだけが取り柄だった。婆のことなど誰も見ていないが、婆が作る団子は皆、有り難がった。崇め立て、天皇への献上品として提供された。婆は請われるままに団子を作った。腕が痛くなった。腰は曲がった。体のことなど二の次だ、より良い団子を作りたかった。作って次の団子を作って、より質の高い団子を生み出した。職人として高みへ向かっている。そんなころ、取材班は婆に密着した。ストイックな婆の姿に取材班は敬意を示した。婆の日常が録画されていった。婆は全裸で寝る。なんか気持ちええが、と話した。朝起きて全裸のまま水を浴びた。夏であろうが冬であろうが起きてすぐに水を浴びて手ぬぐいで肌をこすった。これ健康の秘訣、と話した。それからまだ服を着ずに飯を食った。途中、業者が団子をとりにきたが婆は服を着なかった。やがて全裸のまま団子部屋へ入る。着物がおいてあるが、それに袖を通すことはなかった。婆は団子を作り続けた。昼が来てまた飯を食う。昼寝する。団子部屋に入る。まだ全裸であった。業者は何度かやってきては団子を持っていった。わずかな金を置いていった。婆は多くを求めなかった。それが目的ではない。依然として全裸であるし、それを指摘するものはいなかった。夕飯を食う。眠りについた。その繰り返しだった。婆はいつまでも全裸のままである。取材班リーダーは懸念を示す。どうして服を着ないのか、シンプルな疑問だ。聞こうか、そっとしておこうか、迷っていると婆が突然、婆を脱いだ。中からひとまわり小さいおっさんが出てきた。おっさんは背広を着ていた。取材班は混乱した。婆が脱げるとは思っていなかった。おっさんにいろいろと聞いてみたかったが、まだ聞けるような関係を築けていなかった。だからひたすら見守った。おっさんは背を伸ばし、深呼吸をすると婆を羽織り、団子を作り始めた。取材班には婆とおっさんがだぶって見えた。実際だぶっていた。
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