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前髪が伸びて顔を隠せば、妖怪グループに入れてやる

転校生は前髪が長く、顔の半分が隠れていた。右半分が髪の毛の下にあってよく見えないのだけれど、左半分が端正で、女の子の半分はうっとりと頬を赤らめている。もう半分は手紙を交換しあうことに夢中で、転校生のことなど見ていない。転校生は聞いたことのない町から来たそうだ。先生も知らないと言う、地図に載っていない町というのが日本にはあるらしい。前の学校ではクラス委員だったらしい、先生が前の学校の先生から聞いたそうだ。だからこのクラスでも鬼太郎にはみんなをまとめるような存在になってほしい、とあからさまに期待している。

鬼太郎はあんまりしゃべんない。単に無口と言うのではなく、人との会話に慣れていないという感じで、風や虫とはよく話しているから、やってきてから一週間経ったけれどあまり打ち解けていない。なにより不気味だ。端正だと思ったその顔は、逆に恐ろしくすらある。前髪の下に本当に顔があるのか、という根本さえ疑うものもいる。今じゃ手紙をまわすことに夢中なグループも、鬼太郎の不気味さに気づいて警戒している。手紙を通したコミュニケーションで。

参観日、みんな鬼太郎の保護者を見てやろうと、鼻息荒い。もしかしたら人間でないのかもしれないと思っている。声の妙に甲高い目玉だけのちいさな親父だったらどうしよう。餅に包んで食ってしまえばいいんじゃよ、と和尚は言うが、タイミングが難しい。逃したら壁の隙間に入ってしまって出てこないだろう。中にネズミがいてかじられても我慢するだろう。和尚は人生経験豊富だからいいけどこっちはまだ10年しか生きてないっちゅうの。

期待に反して鬼太郎の保護者は、人間だった。少しだけ牙がするどく、角が2つあり、羽の生えた人間だった。終始穏やかな表情で鬼太郎の様子を見てなにやらうなづいている。鬼太郎は相変わらず無口で、参観日だというのに、それらしい振る舞いができないのなら、何のために転校してきたのだろう。疑問を持ったら、聞かずにおれない。鬼太郎は答える。普通の暮らしがしたくて、実験台になんかならないぞ。
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