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金平糖は無から生まれる

その金平糖がおぎゃあと産声を上げたのは、医師のめがねに反射した光がまぶしかったから。医療の力を頼らず、母体を信じていればいい、と言われたことが頭をよぎったと後に母から聞いた。母が金平糖を生むことにしたのも、並々ならぬ決意なくてはあり得ない。なにせ金平糖だ、顔もない、口もきかないかもしれない、恋愛をするのか、結婚をするのか、将来のことは不安だらけだ、ちょっと尖ったその角で、指のつぼをえいやと押せば、意外に存在感、感じるじゃないの、と感心されるだけ。それでもたったひとりの子だから、この子の将来もあたしが面倒見ることになってもいいから、と母は決意した。父はいない。ある砂糖だと、祖母はぽつりと言った。嘘かもしれない。本当なのかもしれない。どちらでもいい、と金平糖は思っている。父が誰であるかは、関係がない。今を生きるべきだ、生きなければならない。母は様々な非難を受けた。金平糖など生むべきではない。親戚一同は猛反対した。一族に金平糖を入れるなどあり得ない。だったら縁を切ってからにしろ。母は縁を切ることにするが、叔父に当たる人が間を取り持ち、現在も縁は切られていない。もっとも交流もないが、年賀状は毎年親戚からも送られてくる。金平糖は別に恨んでいない。当然の反応だと思っている。なにせ金平糖だ。自分の存在がいかに異質なものであるか、知っている。知っているからこそ、学校に行くべきなずいぶん迷った。むろん、勉強はしたい。知識に対する欲望は、同年代で高い方だろう。けれども自分は金平糖である。混乱を招くことは必至だ。学校は受け入れた。ちょうど懐の広い校長で、志の高い担任がついた。人生にはタイミングが重要だ。
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