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いらっしゃい、とだけ言う


おじは耳が遠く、だからわたしのこもった声では非常に聞こえにくいらしく、私が挨拶をしても全く反応しない。私は、おじの顔の前にいき、そして精一杯の大声で、こんにちは、と喚き、それでようやくおじは、ああ、いらっしゃい、と返してくれる。その声を聞いてから私は奥のテーブルにつく。カロリーメイトを取り出して食べる。のだがその日、それから、遅かったな、と付け加えてくれた。私はどうしてか、泣きそうになった。単純に言えば嬉しかったのだ。でも、それだけじゃない、私がおばに憧れる分、その夫であるおじにも憧れはあって、変な話、嫉妬というか、せん望というか、とにかくそういう複雑な感情が一気に押し寄せてきて、私は泣きそうになった。
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