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人だって平気でだますし


(鯉に恋焦がれ倉敷編5)

川沿いに露店が点々。シルバーの指輪やネームプレートやネックレスやピアスを並べて、店主はぼうと行き交う人を見ている。道と川の間に段差があって、露店の店主はたいていその段差の下から頭だけを出して見ている。客はまるで、金メダルをとったような感覚になるから、じゃあシルバーでいいや、と買ってしまうのかもしれない。

伸びた影がシルバー掴んで、ありったけのシルバー掴んで走り出す。
本体はここで、影は走って、あれあれ、と店主は慌てて、しかしそれを顔に出しちゃ、店主失格だからポーカーフェイスを崩さずに、自らの影を走らせ追いかける。
逃げる影の肩を掴んで、おどれなにしよるねん、とがなる。

ちょうど木陰に入って、涼しい音、川のせせらぎを聞きながら、人の足を見ている店主の目は鋭い。くるぶしフェチなのかもしれない。

似顔絵を描く店で、ちょこん座った女の子がすまし顔であさってみてる。
わたしは、やれやれとはやくも歩きつかれた働き蟻だった。
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