FC2ブログ

Entries

夕暮れ電車に飛び乗れ

先生はもう少し考えさせてくれとどっちつかずの回答をわたしに浴びせて自転車にまたがり、そのまま振り向きもせず曲がり角曲がってすぐに見えなくなりました。先生から長く伸びた影も少し遅れて見えなくなる。仕方なく弾みで落とした鞄を拾って自転車を押しながら、先生の回答どうこうというのではなく、ただ緩い風が額を撫でるその撫で方があまりにも優しいので無性に泣きたくなった。きっと先生は優しすぎるからわたしのことを傷つけたくないのだと都合よく考えるほど前向きでなく、いっそのことあんな奴忘れてしまおうと考えるほど強くもなく。ふらふらとただ阿呆のように空気の薄い街を彷徨いやがて駅に着く。淡い希望とかやがて来る絶望とかそういうの全てをこの街に置いといて、発車のベルをけたたましく鳴らす電車に飛び乗れ。
スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nayura06.blog27.fc2.com/tb.php/8-d35d89b1

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

なゆら06

Author:なゆら06
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR